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いよいよ、親の介護が必要になった、そろそろ親と介護の話をしたほうがいいんじゃないか、と思っているみなさんに最初にするべきと3つのことをお伝えしたいと思います。久しぶりにあった親が以前と様子と違ったり、物忘れが多くなっていると実感してしまう時が必ず訪れます。そうなったときにこれから提案する3つのことをしてみてください、スムーズに介護をする準備ができると思います。
親の介護が始まったら何をしたらいいの?
いよいよ親の介護が始まったけど何をしたらいいのか、介護保険って何をしてくれるものなのか、さっぱり分かりませんよね。私は、現在ケアマネジャーとして介護の仕事をしていますが、しばしば私が在籍しているケアプランセンター(ケアマネジャーがいる事務所、居宅介護支援事業所ともいう)に相談の電話があったり、直接、訪ねて来られてお話を伺うこともあります。みなさん、切羽詰まった状態でのご相談のことも多く、早急に対応をしなくてはいけないケースもあります。ご家族のみなさんが困らないようにケアマネジャーとして介護が始まったときに必要なことを3つお伝えします。
親が困っていることを把握する
いざ、親から何かしら連絡があって困っている現状を知ったり、こちらから日頃の様子を聞いてみて、介護が必要なんじゃないかと感じたりとご家族のみなさんも不安に思っていることでしょう。まずは、親が困っていることや心配に思っていることをしっかりと傾聴しましょう。お話を聞いて落ち着いて安心してもらうことが最優先です。お話を聞くポイントをお伝えします。
- 体のどこが具合が悪いのか、症状を確認する。
- 最後に受診したのはいつか、忘れず薬を飲んでいるか確認する。
- 食事・水分が取れているか確認する。
- 自宅に行って、調理・洗濯・掃除・ゴミ出し・買い物など家事全般ができているか確認する。
- 物忘れや認知症状症状があるか確認する。
- 同じことを何度も聞いたり話たりする。
- 常に探し物をしている。
- ゴミ捨ての曜日が分からなくなる。
- 冷蔵庫に同じものが入っていたり、在庫があるのに同じものを購入している。
- 家の鍵や財布、携帯電話、通帳など大事なものを無くすことが多い。
- 料理の手順が分からなくなる、またはしていない、以前と味付けが変わっている。
- 財布の中が小銭でいっぱいになっている。
- 洗濯などの家事が出来なくなっていて服装もだらしなくなっている。
親と一緒にかかりつけ医に受診する
親の困りごとを聞いたら、次は受診に付き添いましょう。親が常に薬を処方してもらっている病院が、かかりつけ医になることが多いです。いくつも病院にかかっている場合は、親に昔からいつも受診している病院を聞いてみましょう。長年、定期的に受診をしている病院の先生であれば、日頃の様子を診察しているはずです。受診に付き添って、先生にいつもと様子が違うことや困っていること、血液検査など必要な検査をしてもらい診察してもらいましょう。
- お薬手帳
- いつもと違うことを箇条書きにしておく
- 介護保険の申請をしようと思っていると主治医に伝える。
- あれば、血圧測定をしているノートや日頃の体調が分かるもの
各市町村の介護保険担当課、もしくは地域包括支援センターに行く
親の日頃の生活の様子が分かって、受診まで付き添うことが出来れば、あとは親が住んでいる市町村の役所に出向いて介護保険の申請を行いましょう。役所まで行けない場合は、最寄りの地域包括支援センターに行き、介護保険の代行申請をお願いしても構いません。地域包括支援センターというのは、小学校区ごとに必ず1つの地域包括支援センターが設置されています。どこにあるか分からない場合が多いと思いますので、その時は役所の介護保険担当の窓口に電話をして住んでいる住所を伝えて担当している地域包括支援センターを教えてもらいましょう。役所にも行けない、地域包括支援センターにも行くことが出来ない場合は、担当する地域包括支援センターの職員に自宅に来てもらい、介護保険に必要な書類を持参してもらい代行申請をしてもらいます。同時に、地域包括支援センターの職員に介護保険の説明を聞いて、必要な介護サービスの相談をしてみましょう。また、ケアマネジャーも代行申請はできますので、知り合いにケアマネジャーがいる場合や近隣にケアマネジャーがいる場合は、お願いしてみてもいいかと思います。
- かかりつけの病院名と主治医の氏名
- 最後に受診をしたのはいつか。1ヶ月以内に受診をしていない場合は、申請中に受診が必要。
- 介護認定の調査日時を決める時に、日程調整の連絡ができる確実な連絡先の記載。
- 家族が認定調査に立ち会う場合は、立ち会う続柄と氏名、連絡先の記載。
- 40歳以上65歳未満の場合の申請は、医療保険者証の情報と特定疾病の記載。
- 親の氏名と生年月日、住所などの基本情報の記載。
などが介護保険申請書類に必要な記載内容になります。市町村によっては、若干違うこともあるかと思いますが、代行申請の場合も役所や地域包括支援センターに出向いた場合も担当者がわかりやすく説明をしてくれますので、親の介護で困っていることも一緒に伝えておきましょう。
まとめ
- 親の困りごとを把握する。
- 主治医がいる病院に受診する。
- 介護保険申請をする。
この3つのように段取りよく出来ればいいのですが、なかなか対応が難しいこともあるかと思います。全く何もできていないけど、親が困っているみたいと感じた時は、ひとまず各市町村の介護保険担当課に電話をして担当している地域包括支援センターを教えてもらいましょう。自宅訪問をして介護保険の申請は、担当者が行ってくれて、必要な場合は介護サービスの調整やケアマネジャーの紹介をしてくれます。ただし、全く受診をしていないと介護保険の申請ができませんので、病院受診については、ご家族のみなさんのご協力も必要となってきます。親だけで受診が心配な場合は、受診に付き添って病気の進行状態などを確認して、主治医とコミュニケーションを取っておくこともこれからの介護に大切になってきます。親の介護が必要になった時に、覚えておいてほしい3つのことでした。